
マレーシアで暮らし始めると、屋台でもカフェでも「QRで払える?」という場面がたくさんあります。その土台になっているのが DuitNow(ドゥイットナウ)という国の共通の支払い・送金の仕組みです。「アプリがいくつもあって分からない」という人向けに、全体像をやさしく整理します。
DuitNowってなに
DuitNow は、マレーシアの銀行やeウォレット(電子財布アプリ)を横につなぐ共通の仕組みです。日本でいうと、いろいろな銀行やアプリの間でお金を送ったり受け取ったりできる「共通の道路」のようなもの、とイメージすると分かりやすいです。
大きく分けて2つの使い方があります。
| 機能 | できること |
|---|---|
| DuitNow 送金(Transfer) | 相手のIDを指定してお金を送る |
| DuitNow QR | QRコードを読み取って支払う |
どちらも、使う銀行やアプリが違っても相手に届くのがポイントです。
DuitNow QR の使い方
店先に置いてある四角いコードが DuitNow QR です。支払いの流れはシンプルです。
- 自分の銀行アプリかeウォレットを開く
- QRを読み取るメニューを選ぶ
- 店のコードをスキャンする
- 金額を確認して支払う
うれしいのは、同じQR1枚で、別々のアプリを使う人がそれぞれ支払える点です。店側は複数のコードを貼らなくてよく、利用者も自分の使い慣れたアプリで払えます。屋台など少額の支払いで広く使われています。
送金に使うIDの考え方
DuitNow で送金するとき、相手の口座番号を知らなくても送れるのが特徴です。かわりに「DuitNow ID」として、次のようなものを登録・指定します。
- 携帯電話番号
- 身分証(IC)やパスポートの番号
- 事業者の登録番号
たとえば友人に送るとき、相手の携帯番号を指定するだけで届く、といった使い方ができます。自分の口座にも、受け取り用のIDをひとつ紐づけておくと、相手に番号を伝えるだけで受け取れて便利です。IDはいつでも登録・変更できます。
使い始めるときの注意
- 本人確認が必要:銀行口座やeウォレットの開設には、パスポートや在留関連の書類が求められます。
- 送り先をよく確認:送金は基本的に取り消しが難しいので、相手のIDと名前を送信前に確認しましょう。
- チャージ残高の管理:eウォレットは事前チャージ式のものが多く、残高を超えると払えません。
- スキャン詐欺に注意:知らない相手から送られてきたQRや、貼り替えが疑われるコードは慎重に。
具体的な機能や手数料はアプリごとに変わります。最新の内容は各サービスの公式案内で確認してください(2026年10月時点)。
銀行アプリとeウォレットの違い
DuitNow は、銀行のアプリからもeウォレット(電子財布アプリ)からも使えます。それぞれの性格を押さえておくと選びやすくなります。
| タイプ | お金のもと | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 銀行アプリ | 銀行口座の残高 | 送金や大きめの支払い |
| eウォレット | 事前にチャージした残高 | 屋台・交通など日常の少額 |
eウォレットは事前にチャージして使うものが多く、残高を使い切ったらまたチャージします。普段の少額はeウォレット、送金や大きな支払いは銀行アプリ、と役割を分けると管理しやすくなります。
よくある質問
Q. 相手と違うアプリでも送れますか。 A. DuitNow の仕組みでつながっているため、送る人と受け取る人が別々の銀行やアプリでも届きます。
Q. QRが店ごとに違うのですが、どれを読めばいいですか。 A. DuitNow QR なら1枚のコードでどのアプリからでも払えます。自分のアプリでそのコードを読み取れば大丈夫です。
Q. 送る相手の口座番号が分かりません。 A. 携帯番号などのIDが分かれば送れます。送信前に相手の名前が正しく表示されるか確認しましょう。
まとめ
- DuitNow は銀行やeウォレットを横につなぐ共通の送金・決済の仕組み。
- DuitNow QR は1枚のコードで、どのアプリからでも支払えるのが便利。
- 送金は口座番号でなく携帯番号などのIDででき、送り先の確認が大切。
カードの使い分けや日本との送金も続けて見ておくと、お金まわりがぐっと楽になります。分からないことはコアラライフのLINEでも気軽に聞いてくださいね。
本記事は一般的な情報です。制度・料金・要件は変わることがあります。個別の判断は公式窓口や専門家にご確認ください。






