MM2Hとは?2026年最新の条件・費用・申請の流れ
マレーシアの長期滞在ビザ「MM2H」の2026年時点の条件を、シルバー・ゴールド・プラチナ・特区枠の比較表で整理。定期預金・不動産購入・滞在日数・家族帯同・費用・申請の流れ、向いている人と注意点まで在住者目線でまとめました。

MM2Hとは:3行でわかる結論
- MM2H(Malaysia My Second Home)は、マレーシア観光・芸術・文化省(MOTAC)が所管する外国人向けの長期滞在プログラムです。就労ビザではなく「住むための」パスです。
- 2024年6月に条件が大きく改定され、現在はシルバー・ゴールド・プラチナの3段階と、ジョホール州などの経済特区(SEZ/SFZ)枠があります。
- どの区分も定期預金と不動産の購入が必要です。以前の「預金だけで取れるビザ」ではなくなった点を、まず押さえておきましょう。
2026年の条件:区分別の比較表
| 項目 | シルバー | ゴールド | プラチナ | 特区(SEZ/SFZ) |
|---|---|---|---|---|
| 申請できる年齢 | 25歳以上 | 25歳以上 | 25歳以上 | 21歳以上 |
| 定期預金 | USD15万 | USD50万 | USD100万 | 21〜49歳 USD6.5万/50歳以上 USD3.2万 |
| 住宅の最低購入価格 | RM60万 | RM100万 | RM200万 | 特区内の物件(例:フォレストシティはRM50万〜) |
| 参加費(本人のみ・1回) | RM1,000 | RM3,000 | RM20万 | RM1,000 |
| パスの期間 | 5年 | 15年 | 20年 | 10年 |
| 就労・事業 | 不可 | 不可 | 可 | 不可 |
- 金額は2026年10月時点で各種資料に共通して記載されている数字です。運用は変わることがあるため、申請前に必ずライセンスを持つエージェントで最新の条件を確認してください。
- 住宅の最低価格は州ごとに上乗せされる場合があります。クアラルンプールやジョホールは、外国人が買える最低価格が別に決まっています。
定期預金のルール
- 預金はマレーシア国内の銀行に定期預金として置きます。
- 承認後は、最大50%まで引き出せます。使い道は住宅購入、子どもの教育、医療、国内観光などに限られます。引き出せる時期や手続きは、エージェントに確認してください。
- 預金はパスを持っている間ずっと置いておく前提です。為替(USD・円・リンギット)の動きで円換算の価値が変わる点にも注意しましょう。
不動産購入のルール(いちばんの変更点)
- 条件付きの承認が出たあとに物件を買います。期限はシルバー・ゴールド・プラチナが承認後12か月以内、特区枠は90日以内です。
- 買った物件は10年間売れません。例外は、より高い物件に買い替える場合です。
- 2026年1月1日から、外国人が住宅を買うときの印紙税は一律8%になりました(2025年財政法)。物件価格とは別に、州の同意手数料や弁護士費用もかかります。
- 「住むための家」と「投資用」を混ぜて考えると失敗しやすいです。10年売れない前提で、家族が実際に暮らせるエリアと間取りを選びましょう。エリア選びは住まいのエリアガイドも参考にしてください。
滞在日数と家族帯同
- 年間で合計90日以上、マレーシアに滞在する必要があります。
- 25〜49歳の場合は、本人と家族の滞在日数を合わせて満たすことができます。50歳以上は滞在日数の条件が免除されます。
- 一緒に申請できる家族は、配偶者、21歳未満の子ども、21〜34歳の未婚で働いていない子ども、障がいのある子ども、本人と配偶者の親です。家族分の参加費はかかりません。
- 子どもは、追加の学生ビザなしでマレーシアの学校に通えるとされています。母子留学の選択肢として検討する家庭もあります。
かかる費用の目安
| 費用 | 内容 |
|---|---|
| 参加費 | 本人のみ1回。RM1,000(シルバー)〜RM20万(プラチナ) |
| エージェント費用 | 会社により異なる。RM4万〜7万程度を案内する例が多い |
| ビザ・パス関連 | パスの発行料、更新時の手数料(シルバーRM1,500、ゴールドRM3,000、プラチナRM5,000) |
| 健康診断・医療保険 | 指定病院での健康診断。マレーシアの医療保険の加入を求められる |
| 物件購入の諸費用 | 印紙税8%、弁護士費用、州の同意手数料など |
- 定期預金と物件代金は「支払う」ものではなく資産として残りますが、まとまった資金を長く動かせなくなる点は大きなコストです。
申請の流れ(目安は数か月)
- 区分(シルバー・ゴールド・プラチナ・特区)を決める
- MOTACのライセンスを持つエージェントを選ぶ(MM2Hは本人が直接申請するのではなく、認可エージェント経由で申請します)
- 書類をそろえる:パスポート、写真、資産・収入の証明、無犯罪証明(日本の場合は犯罪経歴証明書)、戸籍関係の書類など
- エージェント経由で申請し、条件付き承認を待つ
- 承認後にマレーシアへ入国し、銀行口座の開設・定期預金・健康診断・医療保険の加入を済ませる
- 期限内に物件を購入し、正式なパスが発行される
- 書類の準備から承認まで、合計で数か月〜半年以上かかるケースが一般的です。日本で取る書類は翻訳や認証が必要なものがあるため、早めに動きましょう。
- エージェントを選ぶ前に、MOTACが公開しているライセンス取得済み会社の一覧に載っているか確認してください。
MM2Hが向いている人・向いていない人
向いている人
- 50歳以上で、日本とマレーシアを行き来しながら長く暮らしたい人(滞在日数の条件がない)
- 子どもの教育のために、家族で中長期的にマレーシアに住みたい人
- 住む家をマレーシアで買う予定があり、10年持つことに抵抗がない人
向いていない人
- マレーシアで会社員として働きたい人(プラチナ以外は就労不可。就労ビザなど別の手段が必要)
- 数年だけ試しに住みたい人(物件を10年売れないため、出口が限られる)
- 手元資金をできるだけ動かせる状態にしておきたい人
よくある質問
Q. MM2Hは永住権ですか? いいえ。MM2Hは期間の決まった長期滞在パスで、永住権ではありません。2024年の改定で、最上位のプラチナも「20年のパス」となりました。
Q. 以前MM2Hを取った人も新しい条件に従う必要がありますか? 有効期間中のパスは、取得時の条件で扱われるのが通常です。更新時の扱いは取得時期によって異なるため、担当エージェントに確認してください。
Q. MM2Hを持っていれば税金はマレーシアの居住者になりますか? なりません。税務上の居住者かどうかは、マレーシアの税法(年間の滞在日数など)で別に判断されます。日本の住民票や税金の扱いも含め、税理士への相談をおすすめします。
Q. 物件はどこで探せばいいですか? PropertyGuruなどのポータルで探して、気になる物件のリンクをコアラライフのLINEに送っていただければ、提携不動産会社が日本語で空室確認や交渉をお手伝いします。賃貸から始めて暮らしを試し、そのうえでMM2H用の物件を選ぶのもひとつの方法です。
まとめ
2026年のMM2Hは「定期預金+住宅購入+年間90日の滞在」がセットになった、腰を据えて住む人向けの制度です。条件が厳しくなったぶん、区分選びとエリア選びの判断がそのまま暮らしやすさに直結します。迷ったら、まず住みたいエリアで暮らしを確かめてから決めましょう。
※本記事は2026年10月26日時点の公開情報をもとにまとめた一般的な情報です。制度の運用は変更されることがあるため、申請前に必ずMOTACのライセンスを持つエージェントで最新の条件をご確認ください。
本記事は一般的な情報です。制度・料金・要件は変わることがあります。個別の判断は公式窓口や専門家にご確認ください。






