
海外で子育てをしていると、「日本語、このままで大丈夫かな」という心配がふと出てきます。現地校やインター校に通わせていると、ふだんの会話は英語中心になり、読み書きの機会が減りがちだからです。そんなときに選択肢になるのが日本語補習校です。ここでは補習校の役割と、通わせる意味、インター校との両立の考え方を整理します。
補習校とは何をするところか
補習校(補習授業校)は、現地の学校に通う子どもたちが、週末などに日本語と日本の教科を学ぶ場です。平日はインター校や現地校、週末は補習校、という通い方が一般的です。
- 主に学ぶもの:国語(読み書き)を中心に、学年によって算数などを扱う場合もあります
- 通う頻度:週1回(土曜など)が多いです
- 教材:日本の検定教科書を使うところが多く、学年に沿って進みます
フルタイムの日本人学校とは役割が違います。日本人学校は平日に全教科を日本語で学ぶ学校で、補習校は現地校と「掛け持ち」する前提の場、とイメージすると分かりやすいです。
通わせる意味
「平日も忙しいのに、週末まで学校?」と迷う気持ちはよく分かります。それでも補習校が選ばれるのには理由があります。
- 読み書きの力を保つ:会話はできても、漢字や文章の読み書きは意識的に続けないと伸びにくいものです。
- 学年相応の日本語に触れる:年齢に合った教材で、同年代の表現や語彙に触れられます。
- 日本語で話せる友だち:同じ環境の子ども同士でつながれるのは、本人にとっても親にとっても心の支えになります。
- 帰国・進学の選択肢を残す:将来日本に戻る可能性があるなら、日本語の土台があると移行がスムーズです。
一方で、通うことで週末の負担が増えるのも事実です。お子さんの性格や体力、家庭の予定とのバランスを見て判断するのが大切です。
インター校との両立の考え方
平日は英語、週末は日本語、という生活は子どもにとってなかなかハードです。両立のコツをいくつか挙げます。
| 場面 | 工夫の例 |
|---|---|
| 宿題の量 | 平日と週末の宿題が重ならないよう、曜日で分けて進める |
| 本人の気持ち | 「やらされる」より「楽しい」が続くよう、無理をさせすぎない |
| 家庭でのフォロー | 短時間でも毎日日本語の本を読む・会話する時間をつくる |
| 情報共有 | 両方の学校の予定を家族で見える化しておく |
大事なのは、完璧を目指さないことです。英語も日本語も同時に伸ばそうとすると、子どもも親も息切れします。「いまはどちらを優先するか」を学年や状況で柔軟に考えると続けやすくなります。
入る前に確認したいこと
補習校を検討するときは、次の点を確認しておくと安心です。
- 通学のしやすさ:自宅からの距離、週末の送迎を続けられるか
- 授業の進み方:どの学年・どの教科を、どんなペースで扱うか
- 入校の時期と空き状況:年度の区切りや、途中からでも入れるか
- クラスの構成:本人のレベルに合ったクラスがあるか、人数はどのくらいか
- 家庭に求められること:宿題のフォローや役員活動など、保護者の関わり方
見学や体験ができる場合は、実際の雰囲気を見てから決めるとミスマッチが減ります。日本語がどの程度の子が集まっているかは園・校によって幅があるので、本人が居心地よく過ごせそうかを見ておくと長続きします。
まとめ
- 補習校は現地校と掛け持ちで、週末に日本語と教科を学ぶ場。
- 読み書きの維持や帰国・進学の選択肢を残す意味で選ばれる。
- 両立は完璧を目指さず、学年や本人の状況に合わせて柔軟に。
どの程度日本語を続けるかは、各家庭の方針しだいで正解はひとつではありません。迷ったら、同じ環境の先輩ママ・パパの話を聞くのもおすすめです。コアラライフのLINEでも気軽に相談してくださいね。
本記事は一般的な情報です。制度・料金・要件は変わることがあります。個別の判断は公式窓口や専門家にご確認ください。






