
マレーシアで部屋を借りるとき、契約時にまとまったお金を「デポジット(Deposit=保証金)」として払います。「家賃の数か月分と聞いたけど、何にいくら払うの?」ととまどう人は多いです。ここでは保証金の種類と返還の考え方、トラブルを避けるコツを整理します。
デポジットの種類
保証金は1種類ではなく、目的ごとに分かれているのが特徴です。契約書には別々の項目として書かれます。
| 種類 | 目的 | 目安 |
|---|---|---|
| 家賃保証デポジット | 家賃滞納・退去時の修繕に充てる | 家賃の約2か月分が多い |
| 光熱費デポジット | 電気・水道の未払いに充てる | 家賃の約0.5か月分が多い |
| 鍵・アクセスカード | 鍵やカードの紛失に備える | 少額のことが多い |
このほかに、契約の最初の月の家賃(前家賃)を同時に払うのが一般的です。つまり入居時には「前家賃+各デポジット」でまとまった金額が必要になります。金額は物件や契約で変わるため、ここでの数字はあくまで一般的な目安です(2026年10月時点)。
返還の考え方
家賃保証デポジットと光熱費デポジットは、原則として退去時に返ってくるお金です。ただし、次のような費用が差し引かれることがあります。
- 入居中に発生した壁や設備の破損の修理代
- 退去時点で残っている電気・水道・ネットの未払い分
- 契約に反する途中解約による違約分
普通に使って生じる経年劣化(Fair Wear and Tear=通常の使用による傷み)は、本来は借主の負担ではないとされます。とはいえ線引きは判断が分かれやすいので、契約書にどう書かれているかが大切です。
トラブルを避けるコツ
入居時に状態を記録する
入居した日に、傷や汚れ、設備の不具合を写真に撮って日付とともに残しておきましょう。退去時に「これは前からあった」と示せると安心です。
家具・設備リストと照合する
契約書に付く家具・家電リスト(Inventory List)と実物を照らし合わせ、足りないものや壊れているものはその場で貸主に伝えておきます。
退去の通知を早めに出す
契約には「退去の何か月前までに通知する」という決まりがあることが多いです。通知が遅れると保証金から差し引かれることもあるので、スケジュールを確認しておきましょう。
返還の方法とタイミングを確認する
退去後いつまでに、どの方法で返金されるかを事前に聞いておくと、受け取りそびれを防げます。退去の立ち会い(点検)をいつ行うかも合わせて決めておくと、差し引きの根拠がはっきりします。
よくある質問
Q. 入居時に払うお金は全部でどのくらい必要ですか。 A. 一般的には「前家賃+家賃保証デポジット+光熱費デポジット+鍵のデポジット」をまとめて払います。物件や契約で変わるので、申し込み前に内訳を聞いておくと予算が立てやすいです。
Q. 退去時に保証金が返ってこないことはありますか。 A. 破損の修理や未払い分、契約違反の違約分が差し引かれることがあります。普通に使って生じた傷みは本来借主の負担ではないとされますが、判断が分かれやすいので、入居時の写真記録が役立ちます。
Q. 保証金を最後の月の家賃に充ててもいいですか。 A. 契約で禁じられていることもあります。勝手に相殺せず、まず貸主に確認しましょう。
まとめ
- 保証金は家賃保証・光熱費・鍵などに分かれ、入居時は前家賃と合わせてまとまった額が必要。
- 家賃保証と光熱費のデポジットは原則返金だが、破損や未払いは差し引かれる。
- 入居時の状態を写真で記録し、退去通知と返還方法を早めに確認する。
引っ越し後の電気・水道・ネットの手続きも続けて準備しておくと安心です。分からないことはコアラライフのLINEでも気軽に聞いてくださいね。
本記事は一般的な情報です。制度・料金・要件は変わることがあります。個別の判断は公式窓口や専門家にご確認ください。






